ももちゃんは、すっかり年をとりました。
この頃は、鎖もしないで、庭をふらふらよろよろ歩いています。
日向ぼっこをして夢を見るのが大好きです。
北風が吹いて、あまり寒いので、小屋に戻ろうとしました。
風がきついので、あるけません
お母さんが、マフラーで、くるんで、小屋に連れて行ってくれました。
もう何も食べる元気はありません。
寒い風が、ぴゅーぴゅーふいて夜になりました。
「こちらへおいで」
ストーブの前に毛布をしいて、大好きなヨーグルトをくれました。
自分で、起き上がって、全部食べました。
「ありがとう」。
静かにお辞儀をして、そのまま顔をしずめました。
ももは、お母さんのひざの上でぐっすり眠りました。
春になって、元気よく庭を走っている夢をみています。
外はしんしんと雪が降っていました・・・・・・。
遠くで、お母さんの呼ぶ声がしました。
ももちゃーーん！
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